2026/07/01 18:38

「クエを食ったら他の魚は食えない」
そんな言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
クエは高級魚として知られ、料亭や高級旅館では冬の味覚として扱われています。市場では大型の個体になると数万円から十万円を超えることもあり、一般的な魚とは別格の扱いを受けています。
では、なぜクエはこれほど高価なのでしょうか。
今回は水産業界の視点から、クエが高級魚と呼ばれる本当の理由を解説します。
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クエとはどんな魚なのか
クエはハタ科に属する大型魚です。
主に西日本の沿岸に生息しており、
・長崎県
・和歌山県
・三重県
・高知県
・鹿児島県
などで水揚げされます。
成長すると1メートルを超え、重さ30kg以上になることもあります。
見た目は少し怖そうですが、味は非常に上品で、多くの料理人から最高級魚として評価されています。
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そもそも漁獲量が少ない
クエが高価な最大の理由は、漁獲量の少なさです。
マグロやブリのように大量に水揚げされる魚ではありません。
クエは岩礁帯の深場に生息しており、
・一本釣り
・延縄漁
・定置網
などで少しずつ漁獲されます。
市場に並ぶ数そのものが少ないため、自然と価格が上がります。
需要が高く供給が少ない。
これは高級魚になる典型的な条件です。
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成長が非常に遅い
クエは成長が遅い魚としても知られています。
市場価値の高いサイズになるまでに長い年月が必要です。
例えばブリは数年で商品サイズになりますが、クエは大型化するまでかなりの時間を要します。
つまり、
・育つまで時間がかかる
・漁獲量が増えにくい
という特徴があります。
この希少性が価格に反映されているのです。
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圧倒的に美味しい
高級魚になるためには、ただ珍しいだけでは不十分です。
やはり味が良くなければ高値は付きません。
クエが評価される理由は、その圧倒的な美味しさにあります。
クエの身は白身魚ですが、
・脂が上品
・旨味が強い
・臭みが少ない
という特徴があります。
特に冬場は脂が乗り、「白身魚の王様」と呼ばれるほどです。
刺身、鍋、しゃぶしゃぶ、煮付けなど、どの調理法でも高い評価を受けています。
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クエ鍋はなぜ人気なのか
クエといえばクエ鍋を思い浮かべる人も多いでしょう。
クエ鍋が人気なのは、身だけでなくアラからも強い旨味が出るためです。
鍋にすると、
・皮
・骨
・身
から濃厚な出汁が出ます。
その旨味はフグ鍋にも匹敵すると言われています。
雑炊まで食べて初めてクエ鍋は完成すると言う料理人もいるほどです。
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天然物はさらに高価
市場では天然クエと養殖クエが流通しています。
その中でも天然物は特に高価です。
理由は、
・漁獲量が少ない
・大型個体が少ない
・脂の乗り方に個体差がある
ためです。
大型の天然クエは市場関係者の間でも争奪戦になることがあります。
年末年始や冬の需要期になると価格はさらに上昇します。
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料理人がクエを好む理由
料理人にとってクエは非常に扱いやすい魚でもあります。
理由は、
・身崩れしにくい
・加熱しても硬くなりにくい
・旨味が強い
からです。
さらに熟成との相性も良く、数日寝かせることで旨味が増すこともあります。
高級店でクエが重宝されるのは、単に高価だからではなく、料理として完成度が高い魚だからなのです。
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近年は養殖技術も進歩
近年では養殖クエも増えてきました。
養殖技術の向上によって、
・安定供給
・品質の均一化
が可能になっています。
そのため以前よりは手に入りやすくなりました。
とはいえ、依然として高級魚であることに変わりはありません。
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まとめ
クエが高級魚と呼ばれる理由は、
・漁獲量が少ない
・成長が遅い
・味が非常に良い
・需要が高い
・天然物の希少性が高い
からです。
単に珍しいだけではなく、味そのものが一級品だからこそ、高級魚として長年評価され続けています。
もし機会があれば、ぜひ一度クエ鍋やクエの刺身を味わってみてください。
多くの人が「白身魚の王様」と呼ぶ理由が分かるはずです。